特に、日本人は角質層の厚みが薄いと言われているの。
日本人は角質層が薄いけれど、ハリ・弾力を左右する真皮が白人や黒人に比べて厚みがあって老化が見えにくく若々しい肌を持っているの。
本来は若々しい肌の持ち主なのに、角質層の乱れで美しさを損なってしまってはもったいないわよね。
敏感肌になる原因
角質除去
新しい角質に入れ替える「ターンオーバー」を早めるために角質を除去してしまっては、自らバリア機能を壊してしまっているようなものです。
ターンオーバーは、早ければ良いというものではなく「正常」であることが美しい肌の鍵となります。
表皮のターンオーバーの日数
正常なターンオーバーの日数は、一般的に28日~6週間と言われまずが年齢や個人差によって、4~8週間の幅があります。
間違った洗顔
水やお湯でも少しの汚れは落ちますが、油性の汚れや肌表面に強く付着した汚れは、洗浄成分のあるもので短時間で洗い流すほうが、お肌の負担が少なくなります。
洗浄力が少ないものを使い、汚れがなかなか落ちないために強くこすってお肌に刺激を与えることや
泡で丁寧に洗おうと、肌に長い時間洗浄成分をのせることも刺激になるので
自称敏感肌を招く原因になります。
化粧水のつけすぎ
保湿を、外からたっぷり水分を与えることだと勘違いして、エモリエント(水分蒸発を防ぐ)機能を持つ油分の不足を放置することで、
バリア機能が不完全になってしまい、敏感肌を招くことがあります。
お肌が水分を保持できる量は決まっており、お肌の中の水分を引き込んでおく力が足りなければ、いくら水分を与えても
お肌はふやけ、バリア機能の働きを担う角質がはがれやすくなります。
このような化粧水のつけすぎを避け、角質層のバリア機能を回復させることが、自称敏感肌からの回復の鍵です。
敏感肌のケア
洗顔は、やさしく、素早く、お肌に刺激になる(お肌を擦る、角層をはがす)ことをやめましょう。
洗顔時は、ミルクタイプの洗顔料を厚めにのせて、体温になじませたら、手で摩擦しすぎないように洗い流すと、肌への刺激をおさえることができます。
クリームタイプ、スティックタイプのファンデーション、コンシーラーを使ったしっかりメイクの時には、ミルクタイプより洗浄力の強いクリームタイプの洗顔料のほうが、メイク汚れを確実に落とすことができます。
そして、必ずエモリエント機能のあるクリームで油分を補うことで、お肌のバリア機能を維持しましょう。
少しの刺激で過敏に反応しやすいから、お肌の抵抗力を高めていく、優しく丁寧、短時間で行うケアを心掛けてね。
参考文献
平成10年9月10日労働省産業医学研究所発行 産医研ニュース
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